18列46番で会いましょう

私に好きなだけキキちゃんの話をさせてくれ

七夕の季節にきみを想うということ

今日は七夕である。
あいにくの雨……というより、本当に過去最大級にやばめの雨が降り続けているけれど、それでもカレンダーは等しく訪れる。七夕である。


去年の同じ日、キキちゃんの組替えが発表された。
私は当時キキちゃんにすっころんでいなかったので、ただ単純に「へ~!?」という気持ちだった。ひとりのヅカオタとして驚いた。
私ごとだけれど、元贔屓も花組からの組替えを経験したクチである。
当時まだ若かりし血気盛んなヅカオタだった私は、「花組でトップになると思ったのに!!うそでしょ!!名コンビだったのに!!ねぇ!!?」と誰彼構わず当たり散らしていたように思う。
まわりの良き大人のみなさんは「トップになれるんだからいいじゃない」と宥めてくれたけど、なんかもう……そんなレベルじゃなかったのだ。
いまにして思えば、あの組替えはいろいろ兆候もあっただろうし、宝塚をよく知る方々にしてみれば「はいはい」って感じだったんだろう。
でも私は花組の贔屓に落ちて、そして花組の贔屓を応援していた。
たしかに宝塚はひとつだし、退団するわけではないけれど、もう花組の贔屓は見られない。いろんなエピソードや関係性を築いた組子たちの輪に、もう贔屓がいない。その事実に人目を憚らずもんどり打ち、床を転げ回るほど錯乱していたのだ。
こんなメンタルのやつがあの日すでにキキちゃんに落ちていたなら、ブログをはじめていたなら……いやもう、想像するだけでこわい。たぶん炎上レベルで書き散らかしていたように思う。
でも現実には、私はあの日はキキちゃんのファンではなかった。だからキキちゃんファンの先輩方のように、あの日のキキちゃんや組替えについてはなにも言葉が見つからない。
ただ、いまこうしてキキちゃんに出会えて全力で応援する日々が楽しいのも、たぶん七夕の奇跡のひとつなんだろうなぁと思う。
宙組のキキちゃんに出会えたおかげで、わたしは働く意義を久々に見出したし、綺麗になりたいとかかわいい服を着たいとか、いろいろイキイキと生きられるようになったし。毎日が煌めいてみえるようになったのも、キキちゃんのおかげです。
──今日は七夕である。
今日もたのしく、私はキキちゃんを応援している。


ええと……まぁこれだけじゃなんなので、今日はキキちゃんのすきなところを指折り数えていきたいと思う。
「キキちゃんの魅力ってどんなもんよ」と上から目線で読むもよし。わかりみを感じてもらうもよし。
雨の日の暇つぶしに、よければどうぞお付き合いください。いやもうほんと、恋は盲目とはよく言ったもんだぜ。


キキちゃんのすきなところ~~~まずは目!!
キキちゃんのおめめは切れ長だったりぐりっとした猫目ではないけれど、どこか涼しげでちょっぴりセクシーな目だと思う。
目尻と目頭がくっきりキュッと入ってるから、左右どちらに目線をやってもさまになる。あと黒目と白目のバランスがちょうどいいように思うので、白目が多くなる睨みつけるような視線も、黒目を潤ませて焦がれるような、すがりつく弱った双眸もどちらもグッとくるんだなぁ。
眉も最高。はちゃめちゃに深い眉間の皺が刻まれたかと思ったら、眉頭やわらかめのつるんとした好青年にもなれる。眉の動きが自由自在すぎて惚れる。
そういう眉を含めて目の動きってとっても演技に影響すると思っているので、キキちゃんのあのゆるやかに変わる目の表情がめちゃくちゃにすき。
万華鏡みたいにくるくる変わるというより、グラデーションのように感情の揺れ動きにあわせてじわじわ変わっていくみたいな。そういうさりげない視線の演技がとてもすきです。
あとは瞬きの仕方かなぁ。
たとえば瞼を閉じるのも開けるのもゆっくりにすることで、思慮深さとか言葉にはならないえも言われぬ感情を伝えてくれるのとか。コメディだったらめちゃくちゃ瞬きしたりむしろ瞬きしなかったりで、その場の雰囲気をもたせつつ盛り上げたりとか。そういうのが顔や言葉の演技を邪魔せずにさりげなくて、役作りのスパイスになっているように思うので……
なので、キキちゃんの目が好き。
さらにいうと目の演技がとてもツボです。マイベストホットアイズ。

ふたつめは声!!!
素のときのマイルドでちょっと高めな声もめっちゃすきだけど、一番はやっぱり歌声かなぁ。
いつだってのびやかで深みがあるけど、なにより低音には艶があって高音にはハリがあるのだ(化粧品かな??)
コメディや明るいお役のときのパーン!と弾けるようなからりとした声も、耐え忍んだり権謀術数を張り巡らせるようなお役での吐息多めな低音も。それから悩んで焦がれて胸をかきむしるようなお役のときの、艶とハリとすこし掠れた声のバランスも。
もうぜ~~~んぶすき。当たり前に嫌いなところがない。

みっつめは手かな。
キキちゃんの手というか、手首というか指というか……なにせセクシーすぎません???
お芝居でのちょっとした手のしぐさは演技に余韻をもたせるし、ショーでのタメと流れるような指先は最of高feat.最高って感じ。
なにを言ってるかわからないと思うけれど、「とめはねはらい」がしっかりしてるのだ。
手首は「とめ」てても指先がゆるやかに「はら」われてたり、逆に手首はやわらかく「はら」われてるのに指先がピシッと「はね」てたり……こればっかりは私の語彙力がないせいで伝わらないのがもどかしいけれど、もう考えずに感じてほしい。
観て。観たらわかるから。観たらわかるから!!(大声)

よっつめはお芝居。
私はキキちゃんのお芝居、すきです。
足らないこともなく、余らせることもなく……行間をほどよく読ませ、じわじわと余韻に浸らせてくれる感じ、だいすき。
やっぱり役作りって独特で、演る側には演る側の、観る側には観る側の解釈があると思う。ここがズレるとたちまち解釈違いになってしまって、お芝居全部に入り込めないこともあるだろう。
キキちゃんはそこのバランスが絶妙だと思う。ゆるぎない核の部分はありつつも、余白が残っている。
ある意味含みをもたせるというか、観る側がその役に思いを馳せる余地があるというか……だからこそ個人的には、キキちゃんのお芝居には解釈違いがあんまりない。
その核の部分も、きちんと積み上げて緻密に生み出された感情だったり、その感情が引き起こす行動だったりするので、すんなり受け入れられる。
あと演る側の解釈に隙がないと、熱意も相まって演技の押しつけになっちゃったりすることもある……と思う。勝手な想像だけれど。
そこの演る側と観る側の温度差ってすごく大事だと思うし、とくに宝塚みたいに長い間おなじ役柄を演じるうえでは、ある程度の余白があるほうが私はすきだったりする。
なので、私はキキちゃんのお芝居がだいすきです。
いっぱいいろんなお役をやってほしいなぁ。
二番手の美味しいところって、黒でも白でもどんな色づけの役でもできるところだと思っているので、お芝居してるキキちゃんがたくさん観たいな!


あとはお洋服のセンスだったりお茶会や番組でのふるまいや言葉選びだったり、宝塚と男役にかける思いだったり……いやもうほんと、すきなところを挙げるとキリがないので残りは別の機会にしておきます。
さて、来週を越すといよいよ巴里祭
生田くんと巴里祭が、生田くんとキキちゃんがどんな化学反応を起こすのか!!!!はちゃめちゃに楽しみ!!!!!!!